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集団的自衛権

コラム#2640(2008.6.30)

 私なら、憲法第9条──その核心部分は集団的自衛権行使の禁止なる政府憲法解釈──を維持したいというのは、自己決定権を放棄するとともに、人倫の道に反することだ、と説得します。
 まず、憲法第9条維持論者は往々にして安保条約維持論者でもあることに着目し、米国によって一方的に守られるというのは、日本が米国の属国に甘んじるということであって、これは自己決定権の放棄である、と説くわけです。
 次に、集団的自衛権を行使しない(行使できない)ということは、救いを求めている他者を助けないということであって、人倫の道に反することだ、と説くのです。
 作家の瀬戸内寂聴、哲学者の鶴見俊輔、梅原猛、大蔵流狂言師の茂山千之丞、臨済宗相国寺派管長の有馬頼底の各氏らが「憲法9条京都の会」を結成するという記事が出ていました* が、彼らにこのような説得をしてみたいものです。
 自己決定権放棄を主張する哲学者や人倫の道に反することを主張する宗教者(瀬戸内寂聴氏も仏僧)なんて、ブラックユーモアですね、とね。


コラム#2966(2008.12.11)

 核兵器だけ持っても抑止力としては、まさに張り子の虎ですよ。核兵器を持った場合、(当然日本は「独立」しているでしょうが、)なおさら、強力な通常兵力を持つ必要が出てきます。
 また、冷戦が終わった現在、軍事力の最大の役割は、中央政府がない世界における法(国際法)の執行です。国際平和維持活動と言い換えてもいいですが──。この活動は、ほとんど100%、通常兵力が担っています。
 自衛隊が活躍を期待されるのは、もっぱら後者の分野である、と私は言い続けてきているわけです。


コラム#14302(2024.6.28)

 スカンディナビア諸国やドイツに核保有論議は出てない。NATOに入ってるからだ。日本が集団的自衛権行使を解禁すれば、核保有国を含む多国間安全保障条約機構に加盟することができ、それで、基本的に十分なんだよ。……