属国論
コラム#2300(2008.1.15)
日本は文字通りの米国の属国(保護国)なのです。
英語版のウィキペディアは、「保護国(protectorate)とは、主権国家<等の>──政治的存在(political entity)が、宗主国(protector)と称されるより強い国家と公式に条約によって不平等な関係を取り結び、この宗主国が外交的にあるいは必要に応じ軍事的に、この政治的存在を第三国等から守ることを約束し、その見返りとして、この政治的存在が宗主国に対し、両国の関係の実態に応じ大いに異なるところの、特定の諸義務を通常負うものを指す」としており、この保護国を日本、宗主国を米国、条約を日米安保条約と読み替えれば、ぴったりあてはまることがお分かりいただけると思います。
原文は、ウィキペディアの冒頭部分の
'In international law a protectorate is a political entity (a sovereign state or less developed native polity, such as a tribal chiefstainship or feudal princely state) that formally agrees by treaty to enter into an unequal relationship with another, stronger state, called the protector, which engages to protect it (diplomatically or, if needed, militarily) against third parties, in exchange for which the protectorate usually accepts specified obligations, which may vary greatly, depending on the real nature of their relationship.'
です。
コラム#2306(2008.1.18)
日本国はアメリカの属国であるとのご意見ですね。
防衛官僚であった太田述正さんは、どのようにすべきであるとお考えでしょうか。
また、真の独立国家となれるのでしょうか。
それとも、現在までの様な立場が、結局は日本にとってメリットがあるのでしょうか。
私の考えについてはこれまで何度も明らかにしています。
私に聞くより、皆さん一人一人がどうすべきであるか、ご自分で判断していただきたいと思います。
「真の独立国家」なんて形而上学的なことはどうでもよいのです。
法理論上独立国家であるかどうかを私は問題にしているのです。
憲法(の政府解釈)と日米安保条約(広義の日本国憲法の一環です)から、私は法理論上日本は独立国家ではなく、米国の保護国(属国)であると指摘しているのです。
これは私の「ご意見」なのではなく、真実なのです。
こういう話を「日本にとってメリットがある」かどうかで判断しようとする発想そのものが、奴隷の発想です。
これだって私の「ご意見」なのではなく、真実です。
コラム#2308(2008.1.19)
……日本はいつアメリカと同盟を結んだのでしょうか?昔は日米安保と言っていたはずです。
よく学者の方は日米同盟日米同盟とおっしゃいますが、この安保と同盟ということに違いはあるのでしょうか?
米国が同盟諸国(Allies)の中に日本も入れているので日本側でもちゃっかり日米同盟という言い方をするようになったのですが、とんでもない話です。
双務性がなければ同盟ではないからです。
日米安保条約は、米国が一方的に日本を守る(protectする)片務的な保護条約であり、同盟条約ではありません。